そこで、先月リリースした「通信量モニター」というアプリで、検索最適化について色々試して、知見がたまってきたのでここにまとめておこうと思います。
ダウンロードが思うように伸びなくて困っている開発者のお役に立てれば嬉しいです。
なぜ検索最適化?
GooglePlayの中の人によると、ほとんどのアプリはGoogle Playの検索結果からのダウンロードが一番多いらしい。12%のユーザが毎日GooglePlayで検索し、50%のユーザが毎週GooglePlayで検索する。
検索でアプリを探しているユーザは目的があって検索しているので、問題を解決できるアプリを見つけたら長期的に使ってくれる優良ユーザになりやすい。
なので検索結果で上位に表示される事が、多くのユーザにアプリをダウンロードしてもらえることにつながります。
※広告を打てないデベロッパーは新着などのランキングにはこだわらないほうがいいかもしれません。
多くの開発者がリリースして1ヶ月の新着ランキング上位を狙いますが、TOP20ぐらいにならない限りダウンロードはそんなに増えません。「通信量モニター」も最終的に新着ランキング100位ぐらいまでいきましたが、新着ランキングから消えた前と後でのデイリーDLに差は無かったです。多分デイリーDL50もないです。
検索で上位表示するためにやること
キーワードの選定
自分のアプリを使って欲しいターゲットユーザがどんなキーワードで検索するかを考えて、キーワードを選びます。
アプリの特徴を表すキーワードはもちろんですが、ビッグワードな場合、それだけで上位表示を狙うのは難しいので、複合キーワードも狙います。
Google Playの検索機能は優秀なのでキーワードを打つとレコメンドしてくれます。レコメンドされるキーワードは他にもその検索結果を使っているユーザがいるということなので、それらのキーワードで上位表示されるようにします。
(検索マークと履歴マークがあるが重要なのは検索マークの方)
また、そのキーワードがどれくらいの検索ボリュームなのか調べます。
正確に計測する手段はありませんが、Googleトレンドで調べるとどのキーワードが検索ボリュームが多いか推測できます。(Webの検索ボリュームとGooglePlayの検索ボリュームは同じではないので参考程度に)
タイトルや説明文にキーワードをいれる
選定したキーワードをタイトルや説明文に加えます。
ここで重要なのは濃度です。現在GooglePlayではタイトルに30文字、説明文に4000文字含めることができますが、限界まで含めてもあまり良いことはなく、キーワードの濃度を重視しているようです。
「通信量モニター」で同じ日に次の2つを試したところ、
『通信量・通信速度モニター』
→通信速度:6位、通信量オーバー:圏外
『通信量・通信速度モニター:通信量オーバー対策に最適!』
→通信速度:8位、通信量オーバー:2位
となりました。
どちらをとるかはケースバイケースですが、一つのキーワードで上位を狙いたい場合は、そのキーワードを含めつつ、タイトルを短くすると上位に表示されやすくなります。
タイトルほど大きな影響力はありませんが、説明文も同様で濃度が重要です。取りたいキーワードをいれつつコンパクトにまとめた説明文を作りましょう。
開発者コンソールで変更して2時間ぐらいで検索結果に反映されるので、どのキーワードで上位を狙えるかいろいろ試すのがベストです。
※検索ボリュームが多いからといって、アプリに関係のないキーワードをタイトルや説明文にいれるのは垢バンされる可能性が高いのでやめましょう。説明文の下のほうにキーワードを羅列していたり、競合アプリの名前を入れたりすると危険です。すぐには発見されませんが、GooglePlayの中の人は人力でもチェックしているようなので、目立ってくると消されます。
レビューサイトにレビュー依頼
最近はレビューサイトの影響も2年ほど前に比べて落ちてきたように思いますが、初期ユーザを増やすためには重要です。検索結果にはインストール数、アンインストール数もすこし考慮されるため、初期の優良ユーザは多いほうがいいです。
またGooglePlayは外からのリンクも考慮しているようなので、レビューサイトで取り上げられることはダウンロード数もリンク数も増えるので一石二鳥です。
レビューサイトは沢山あるので、以下から探してください。
レビューサイトは沢山あるので、以下から探してください。
またレビュー依頼を代行してくれるサービスもありますが、無料のものは殆ど効果ないのでやってもやらなくても一緒です。
有料のものは使ったことがなかったので、今回試しにAPPリリースさんのプレミアム(49800円)サービスを使ってみました。
結果として「通信量モニター」の場合は2社に取り上げてもらい、そこからのインストールは大体1000件ぐらいです。CPI50円ぐらいになった結果なので、少しお金があるなら使ってみるのも悪くないと思います。
事前登録サービスを使う(リリース前限定)
リリース予定のアプリを予約しておく事前登録サービスというものがあります。
いくつかありますが、個人でも参加できる無料の予約トップ10がオススメです。
登録されているアプリはソーシャルゲームが多いですが、カジュアルゲームやツール系のアプリも登録できます。
通信量モニターの場合は予約登録数700ぐらいで、リリース後に300件ぐらいダウンロードしてくれました。貴重な初期ユーザを獲得できるのでオススメです。
登録されているアプリはソーシャルゲームが多いですが、カジュアルゲームやツール系のアプリも登録できます。
通信量モニターの場合は予約登録数700ぐらいで、リリース後に300件ぐらいダウンロードしてくれました。貴重な初期ユーザを獲得できるのでオススメです。
平均評価を高くする
良いアプリは上位に表示されやすくなるため、アプリの平均評価を高めることも重要です。ユーザに評価をお願いするダイアログを表示することが、わりと当たり前になってきましたが、そのタイミングと表示方法も重要です。
1. ユーザがアプリを良いと思ったタイミングで表示する
そのアプリがユーザの困っていることを解決した時や、ゲームでハイスコアを出した時など、ユーザの満足度が高いタイミングで出すと良い評価をしてくれる可能性が高くなります。
2. ユーザに★5の評価を促す
1.で評価してくれる可能性は高くなりますが、★5の評価の可能性を高くするためにユーザに具体的に訴えることも重要です。
「CleanMaster」はこの辺がとても上手く、平均評価も4.7ととても高いです。
(キャッシュやメモリを掃除した後に出るダイアログ)
※評価でインセンティブを与えるのはダメです。(★5の評価でポイント付与など)
+1を増やす
+1を積極的に増やしていくこともポイントです。
+1の数が順位にも影響するのはもちろんですが、+1をすると、その友達のストアのトップにおすすめアプリとして表示される可能性が高くなります。
アプリのなかに+1ボタンを置くこともそこまで難しくないのでオススメです。
実装方法は「Qiita:+1ボタンを設置する」にまとめてるので参考にしてください。
導入してから+1される数が3倍ぐらいに増えました。
以上が、「通信量モニター」でやった検索最適化です。
現在の検索でのランキングはこのようになっています。
結果
以上が、「通信量モニター」でやった検索最適化です。
現在の検索でのランキングはこのようになっています。
(App Annieのデータ)
(デベロッパーコンソールのデータ)
現在のデイリーのDLは400~500ぐらいで、殆ど検索流入です。
検索結果の上位に表示されることでこれぐらいのダウンロードは稼げるようになります。
ご自身のアプリの検索最適化に役立てば幸いです。頑張ってダウンロードを増やしましょう。
※「こういうのも有効だよ」というものがあれば、ぜひ教えて下さい。
参考にしたページ
Y.A.M の 雑記帳: Google I/O 2013 - Android : Getting Discovered on Google Play -
基礎から学ぶアプリストア最適化「ASO」
検索結果の上位に表示されることでこれぐらいのダウンロードは稼げるようになります。
ご自身のアプリの検索最適化に役立てば幸いです。頑張ってダウンロードを増やしましょう。
※「こういうのも有効だよ」というものがあれば、ぜひ教えて下さい。
参考にしたページ
Y.A.M の 雑記帳: Google I/O 2013 - Android : Getting Discovered on Google Play -
基礎から学ぶアプリストア最適化「ASO」